北京オリンピック・3

オリンピックは泣ける。

北島康介を見ては泣き、塚田真希を見ては泣き、野口みずきの無念を思ってまた泣く・・
ああ凄いイベントだ。終わった後の心の空洞化が怖い、生活の中心オリンピック。

しかし、オリンピックになるとプロ・アスリートの厳しさを思います。

プロスポーツと見ると、野球が代表格です、甲子園、大学野球、或いは実業団を経てドラフトがあり、
球団が12もあって毎日試合もあり、厳しい世界ではあるけれど何年も食べていけるようなシステム
が確立してます。

サッカーもJリーグが出来てからは、プロ野球のようなシステムが出来上がりつつあって、それにW杯、
オリンピックと代表召集がありメリハリがついてるように見える。(それと代表が強いのは別だけど)

でも、それ以外のマラソンや水泳や陸上の個人競技選手は、プロアスリートとして暮らすにはあまりに
キツイのではないですかね。

マラソンなんかはだいたい1年に2~3回のレースにしか出ない。
それで負けたりなんかしようもんなら商品価値が落ちるのか、まあ軽い気持ちじゃ出場できなくなる。
いきおい4年に一度のオリンピックに照準を合わせて、極論すればそこにしか出ないわけでしょ。

でも4年に一日だけのレースにピーク・コンディションを持ってくることなんか正直出来ないですわね、
そんなこと端から無理なんじゃなかろうか。
で、重圧で気持ちも落ち着かないし、やれることは練習だけ。練習してればいろいろ忘れられるので
つい練習のし過ぎで故障してしまう・・

そうなるのも無理ない。

プロ野球のように毎日試合があってお客さんがお金払ってくれるシステムがないとプロ化は難しいけど、
そうやってでも試合数を作って、日々の練習みたいに試合をこなして行くことでオリンピックに集中
していたプレッシャーを分散化できないと、精神的にももたないのではなかろうか。

オリンピックで勝ちたい種目を絞ったら、プロリーグを作る。日本中を転戦しながらお客さんを呼べる
妥当な試合数をこなして年間ポイントで順位をつけ、そのプロリーグ・チャンピオンになることを
第一目標にしてもらう。

年によってそのチャンピオンがW杯やオリンピックの代表になって今度はメダルを目指す・・
このくらいのシステムでないと、なかなか世界チャンピオンは作れないのでないか、と思う。

・・・

でもそうやると、わが国の代表選手は皆、モンゴル出身とかになっちゃったりすんのかな(苦笑)

 

 

 

 

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