官僚たちの夏
今、日曜日の夜9時にTBSで、城山三郎原作の小説のドラマをやっています。
「官僚たちの夏」
佐藤浩市はカッコええというドラマの見方もアリですが、昭和三十年代の高度成長期に
当時の通産官僚がいかに熱い心を持って日本の産業の育成に尽力してきたかを描いて
います。
前号で、日本版フィードインタリフに文句を言ったので、その罪滅ぼしです。
日本の高度成長期には、通産省は文字通り日本の産業のかじ取りを行い、まさに日本
を導いてきました。
第一回は「国産国民車構想」編、第二回目は「カラーテレビ」編でした。
いずれもアメリカから見たら鼻で笑われるようなレベルであった当時の日本の産業を、
まさに通産官僚たちが不眠不休で導いていった様子が描かれていて、まさにこの通り
だったろうと(わたしゃ焼け跡派か?)ちょっとグッと来て見ました。
確かに日本は、優秀な霞が関官僚が世界を勉強して、シナリオを作って、大きな
情熱をもって日本株式会社を引っ張ってきたんだろうと思います。
が、最近の霞が関官僚は、何を心の支えにやっているんでしょうね?
放っておけばどんどん国際舞台に飛び出していって、常に世界でも競争力を発揮する
日本企業に対して、今は官僚として一体何をすべきなんだか、イメージできていない
のではないかと言ったら言い過ぎですか・・
道を示してやらないと右往左往していた昭和三十年代の日本の産業界とは違います。
太陽光発電の今までの補助金政策は、実質的には霞が関のシナリオ通りには行かず、
挙句世界一の座をみすみす明け渡す結果を作ってしまいましたから。
・・・・
毎日のように色んな役所から来るアンケートに答えていると、こんなもの何の役に
立つのだろうか?と疑問だらけだし、いまどきは、どんどん企業の業態を変えないと
生き残れない世の中なのに、百年一日の如くの”業種分類表”なるものを配って、
あなたの会社の業種を選べ、と言う・・お上には逆らえないので選びますけど。
あんたらの作った表の業種の中だけで仕事してたら食っていけませんよ(笑)
まあ政治家のテイタラクを何十年もみて、国会答弁書みたいなものを徹夜で
毎日作らされてると、そんな情熱も失せるということかなあ。
こんなんじゃ深夜のタクシーで酒飲みたい気持ちもわかるけど、政治と同時に
役所もその存在意義から見直す時期なのかもしれませんなあ、
あ、今日は持ち上げようと思ったのに、またやっちまった(苦笑)