新春放談・・自動車編・・
自動車というのは先進国文明の象徴みたいなもんで、私らもいつまで経っても
何年に一度の新車購入を生活のバイオリズムみたいに暮らしてきましたが、
一昨年のリーマン・ショック以来、今までのバイオリズムも価値観も一変して
しまいました。別にクルマが生活レベルの大きなアイコンではないことに
気づいてしまうと、あんなに一生懸命クルマ買わなくなりますわね。
また、日本ではハイブリッドのプリウスが年間最多販売車種になってしまうなど、
今まででは考えられない現象が起こっております。
私がプリウス買った5年前は、「アンタも物好きだねえ」でしたけども、今では
クルマ買う人に、ハイブリッドじゃないのお!?(笑)
ハイブリッドのあまりの売れ行きに、中には一足飛びに電気自動車で攻勢を
かけて2010年をデッキ自動車元年とか命名するメーカーもありそうですが、
正直言って電気自動車の普及にはまだまだ時間がかかるでしょう。
効率よい暖房システムと、最低でも箱根駅伝(往復約218km)は往復
できないと先導車になれまへんがな。
ハイブリッドは、今までのインフラ(ガソリンスタンド)そのまま使えて、
プリウスの航続距離は1000kmに届こうかというくらいですから、
何もあわてて電気自動車に移行する必要もない。
おそらく、バッテリーをリチウムイオンにして軽くなる分、量を増やして、
電気コンセントから充電が可能な「プラグイン・ハイブリッド」にすれば、
街中電気自動車&遠出でハイブリッドになるわけですから、ここ10年くらいは
これで行くんじゃないかと私は思います。
日米欧が、販売台数も伸びない中でプラグイン・ハイブリッドみたいなエコ
方向に向く中で、世界最大の自動車販売台数となる中国では今年も猛烈な勢い
になるのは間違いなく、ここ何十年間北米で莫大な利益を上げ続けた世界の
自動車会社は、一転、中国市場の覇権争いに血眼になるでしょう。
オバマさんが、日本には腰掛ほどしか滞在せずに、中国に4日間もいたことを
日米中の関係を男女関係のもつれみたいに騒ぐ報道がありましたけれど、
今後大きなお客さんになるのが間違いないところに愛想振りまくのは、
当たり前でっせ。
というわけで、またまた次号に続く。