京都議定書発効
2月16日、ついに京都議定書が発効しました。
ここでは簡単に”京都議定書”について説明をしておきます。
京都議定書とは、1997年に京都で開かれた「第3回気候変動枠組条約締約国会議」
で決定された「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」です。
何のことやらわかりません(笑)
要するに、地球温暖化に対して要因となっている二酸化炭素などの排出量を
国ごとに削減して何とか地球温暖化を食い止めよう、とする国際条約です。
1990年の二酸化炭素排出量に対して、日本は-6%、アメリカは-7%、EUは
-8%を2008年〜2012年の間に削減しなさいと言う骨子ですが、アメリカは
ブッシュ政権になって批准を拒否し発効が危ぶまれていたのですが、
ギリギリになってロシアが批准を決定し、この度の発効に漕ぎつけたものです。
今の問題点としては、
1.巨大な温暖化ガス排出国であるアメリカが参加していないこと。
2.温暖化は”これまでの先進国”の責任であるとして、中国などがテーブルに
ついていないこと。
3.達成できなかった時の罰則規定がないこと。
があります。
日本は、1990年に対して現状で6〜7%増えてしまっていて、13%くらいは下げる
必要があると言われていますが、増えてしまったのは丁度原発が停止していた
時期だったりしたためだ、と言って政府は達成可能だという声明を出していますが、
議長国として、やらにゃあいけませんよね。
罰則規定がないことも問題視されています。国際条約ですから守らないとその国
の信用を大きく損なうと言うことを抑止力としていますが、果たしてその紳士協定
だけで効力をもつのかどうか、です。
しかし、なんと言っても世界最大の温暖化ガス排出国であるアメリカの不参加、
そしてこれからの”排出の主役”中国の問題など、こっちのほうが問題です。
こんな話、日本とEUだけでやっても意味ありません。
アメリカに知り合いのいらっしゃる方は是非説得してください(笑)
中国やインドの理屈も”う〜ん”です。今まで散々温暖化ガスを出して温暖化の
原因を作ったのは”先進国”であって、それは”先進国”が対策するべきだ、と。
俺達は昨日今日出すようになっただけだし暫く無条件に出さしてもらいます、って
理屈。う〜ん、確かに(笑)
・・・・
発効したとは言うものの、問題も多いこの京都議定書のお話、しばらく続けます。