燃料電池はまだ来ない?
2月はサーバーのちょっとした不具合により、更新が遅れました。
風邪で寝込んだわけでも、トリノに夢中でサボったわけではありませんです。
すいません。
しかしトリノはなかなかメダルが取れませんね・・
でも、考えてみれば元々冬季五輪はそんなにメダルが取れてたわけではなく、
長野が出来過ぎだったという話じゃないでしょうか。
TVであんまり情報流れるからか、皆が事情通になっちゃって(笑)
もう少し引いて見ていたい感じがします。
・・・・
さて先日、「燃料電池の動向」と言うお話をうかがう機会がありました。
とてもためになるお話でしたので少しご紹介。
このコーナーでもたびたびご紹介している燃料電池ですが、未完の大器と
言われ続けて10余年・・一体いつ頃本格普及するのでしょうか?
結論的に言えば、本格普及にはあと7〜8年はかかるかなぁ・・と言う感じです。
やはり、水素をそのまま供給するのは相当難しい。
そして経済的なメリットを出そうとすると、反応熱の回収、つまり冷却水の熱を
給湯に使わないと、どうにもメリットが出ない。
1kwの電気を作るのに、1.3kwの熱が発生してしまい、1.3kwの給湯能力なら
家庭用の給湯は全部まかなえちゃうので、それ以上のシステムを入れると
お湯が余ってしまって、無駄になる・・・だからシステムは1kwが妥当。
・・・・これは、このシステムを考える上でとってもボトルネックです。
1kw以上のシステムでは、どうしても出来てしまう熱が余るので、
捨ててしまう事になり、それは効率の上では大問題と言うわけです。
また、1kwの電気を発電するのに必要なLPガスの値段は、現在のところ
約40円くらいで実は今の電気より高い。
・・・・都市ガスならメリットが出てきそうですが、今のところは ”安い” と言う
には遠い状況なんですね。
また、セルの寿命は?と言う問題では今の実力では約2年。
最終的には10年くらいの寿命を目指すと言うことですが、これもまだまだの段階。
期待の大きい燃料電池ですが、まだまだクリアすべき問題は多いようです。
しかしながら、やはり安定的な分散電源として私は期待するところが多く、
技術の大幅な進歩を期待しています。
・・・・・・
そう考えると、太陽電池は随分と完成品に近いシステムです。
設置の簡単さ、20年は使えるであろう事、設置後は燃料もいらず、
ほとんどメンテの必要もないことを考えるとよく出来たシステムと言えます。
もう少し普及してもいいはず、と思う毎日です。
日本ガス協会HPより