ディーゼルの進歩
冥王星は太陽系惑星ではない、と多数決で決まったそうである。
おい、多数決かよ? と首をかしげる(笑)
昔から、科学は真実を求める、と信じてきたのに・・多数決とはビックリである。
しかし、現実にはそれを真実と考えるかどうかを見極めることを、人間が
やっているのだから、本当のところは神様以外はわからないのかもしれない。
あんなに覚えた物理の定理も、実はそういうふうに考えると今まで見てきた
自然現象と辻褄が合う、というだけの話であって、実は怪しいのも多かったり
して?(笑)
事実、飛行機はなぜ空を飛べるのか?という命題については、長い間それは
翼断面の上下の空気の速度差による圧力差(ベルヌーイの定理)で飛ぶ、
と言われてきたのが、2001年から、いやあれは単に翼が空気を押さえる反力だ、
という説が現れ、多数決かどうかは知らないが今ではこの説の方が有力なんでは
なかろうか。
人間にはその真実など見えないから、やっぱり多数決しかないかぁ。
と言うことは、
「何でも自分は正しいと、思い上がってはいけない」という教訓もありだし、
「真実はわからないのだから、自分が正しいと思う事を信じて行くしかない」
という教訓もありだ、となる。
ああ、やっぱ真実は結構いい加減かも(笑)
・・・・・・・・・
あれ 今日も何の話?
エンジンだけで言えば、ディーゼルはガソリンに比べて2〜3割くらい燃費が良い。
何故か説明したいけど、これは退屈な講義なので理由は省略。
特にアクセルあまり踏まないところで差が大きい。
だからガソリンハイブリッドはこういうところでモーターを助っ人に使って
燃費が良い。
でも、高速ではある程度のパワーが必要なのでエンジンを停めておくわけには
行かず、ちょっと考えた。エンジンで高速燃費を良くするにはギヤ比を高くして
低回転高負荷側で使えばよい。但し普通のクルマはそんなことすると高速で加速
しなくなるので出来なかったけれど、ハイブリッドなら高速で加速する時だけ
モータに後押させればよい。ああ、なるほど賢い。
それなら普通のガソリンよりは燃費がいいはずだ。
でもディーゼルエンジンは、ガソリンと比べるとほとんど全域燃費が良い。
昔のディーゼルは、音がうるさいのと、排気ガスが汚くて乗用車には嫌われた。
ディーゼルは、スロットル弁がなく、空気はいつも山ほど吸って、ギューっと
ガソリンの倍くらい圧縮して、そこに高圧の軽油を噴射する。
噴射する軽油は出来るだけ細かい噴霧にしないと、空気と出会えなかった燃料が
ススになって排気から出る。
昔は圧力も足りなかったし、NOX対策も出来なかったので、ボワッと黒い煙を
吐くのが常識だったけど、今の技術はえらく進歩した。
ターボチャージャで元々多い空気量をもっと多くしておいて、恐ろしく高圧の
噴射装置を開発して、噴射時期やら噴射量はコンピュータで管理して、
それでも出てくるススはDPFというフィルターで採って、溜まって詰まる前に
再度そのススを燃やしてきれいにすると言う、ああ〜高そうな技術。
これでディーゼル乗用車はよみがえって、欧州ではシェア50%。
燃費の良さはCO2の少なさなので、環境にも良いではないか。
それでまた、この原油高と来たら、ああこれは追い風だ、ディーゼル。
元々の燃費のよさは生かしたまま、排ガスをきれいにしたディーゼルは、
東京のような街中ではハイブリッドに負けるだろうが、
高速になればなるほど、ディーゼルの燃費は勝っていく・・
おまけに日本では税金の関係で、軽油は常にガソリンよりリッター30円、
ハイオクと比べると40円は安いときたら、
ハイブリッド、うかうかできねーぞ。