胴体着陸
機長、お見事!
久し振りにプロの仕事を見させてもらいました。全員無事で何より。
TVでは盛んに原因の推定やら、このカナダ製飛行機の信頼性などを論議して
いますが、こういう話がある度に、私は日本製工業製品の信頼性の高さを改めて
実感します。
航空機に関しては残念ながら日本製はないので、身近に自動車の例で言うと、
日本車はめったに壊れないというのは、世界の常識になっています。
何故そうなのか、というと確かに自動車会社の優秀さもありますけれども、
私は、部品の一つ一つの信頼性が高いことが要因だと思います。
自動車や航空機は、自動車会社や航空機会社で作っているのは、実は本体と
エンジンくらいのもんで(航空機のエンジンは自前ではありません)、
そのほかの何万点にも及ぶ部品・・タイヤ、スプリング、ショックアブソーバ、変速機、
メータ、油圧ポンプ、シート、配線、ラジエータ、排気管、燃料タンク、センサー、
ブレーキローター、シートベルト、ねじ、・・・・・なんかは、ぜ〜んぶ部品メーカから
買って組み立てているだけです(だけと言っちゃぁ身も蓋も、ですが・・)
それで、
本体ボディは、日本製のプレス機と日本製の型があれば、バシャとひと押しして、
それをこれまた日本製の溶接ロボットでバチンバチンと溶接して行けば、あの
自動車のカッコはもう出来ちゃいます。(ちょっと乱暴か、ハハハ)
エンジンは適当な鋳物で大まかな形を作ったら、これまた日本製の工作機械で
シュルシュルと削って、メタル入れてクランク入れてピストン入れてヘッド乗せれば
まあ何とか出来ます!?。(性能はともかく・・)
そうです、日本製の設備を買えばどこの国だって、自動車のボディや、頑張れば
エンジンくらいまでは出来てしまう。
じゃあどこの国でも出来るじゃん、と思うでしょうが、こと信頼性を高めるのは実は
そこからが問題なのです。
自動車会社がいくら優秀でも、実は工業製品の信頼性を担っているのは、
先ほど挙げた数万にも及ぶ部品なのです。
欧州車は世界中で人気で素晴らしいですが、
実は突然エンジンがかからなくなったり、何事もないのにメータの警告灯が全部
明るくキレイに点灯したり、ラジエータから大涌谷のように蒸気を噴出したりします。
(・・するんですよホントに(笑))
あれは、1mm以下の配線のチッチャい端子のメッキがダメで接触不良を起こしたり、
ラジエータの配管の接続部分に振動で2mmくらいの亀裂が入ったり、そんなえらく
小さな、細かいハナシが原因だったりします。
もうお解かりでしょうが、日本人は国民の平均的な能力が高くて、どんな小さな部品
会社だって仕事にはまじめに取り組み、こういうmm単位の詰めの集大成で世界の
品質をリードするようになったのです。
日本はこの「細かく行き届いた品質」を以って世界で勝負すべきだと思います。
この伝統は捨てちゃいけない。ゆとり教育なんかしてる場合じゃないぞ(関係ないか)
・・・・2007年以降が心配だなぁ少し・・・・
私も車輪の扉が開かずにタイヤが出ないのをニュースで見ました。。
そーいや、扉が開かなくて問題になってた某外国産のエレベータ。。
最近聞かなくなったけどどうなったんでしょうね。
そうそう、あれもこのハナシのナニだったと思いますねぇ・・
”その後”の可能性としてはですね、
1.全数キレイに治った・・・う〜ん微妙・・・
2.連鎖反応の終結・・・そういうのはあるかも・・
3.元々そんなに故障してない?・・・報道の問題も・・