国民のみなさまへ
さあ松坂を倒すんだ、松井! と叫ばねばならない球春4月が到来。
今年は正念場だぞ、と松井に言いたいのと同時に、
温暖化防止も今が正念場だ、というハナシを(今日はカタイぞ、寝ないで)
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地球温暖化のハナシは、とにかく色々な人が、それぞれの思惑で語るので、
もちろん正しいこともあるでしょうが、何でもかんでも温暖化の兆候だとかいう誇張
された見方や、あまり科学的でない見方も多いのは事実です。
あまり根拠の無い”感覚”だけで世界の方向を決めてしまうわけにはいかないので、
非常に慎重に科学者に調査をさせて、世界レベルで科学的根拠をもって気候変動
のなんたるかを評価しよう、というのが、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)
というもの。
その作業部会での第4次報告書が、2007年2月20日付けで発表になりました。
その報告書と一緒に、科学者の連名で出されたメッセージが、
「国民のみなさまへ」 (環境省HPに掲載中)
この題だけでも、ただ事じゃない感があってドキッとします。
ここでは温暖化の原因について、今まで今ひとつ煮え切らず慎重であった科学者
が、明らかに今までより踏み込んだ、断定的な表現をしております。
「地球温暖化は、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性
がかなり高い。この50年の世界的な気候変化が、自然の変動だけで引き起こされ
た可能性は極めて低い。」
これはすなわち、「異常気象などの原因は、人間が出したCO2などの温暖化ガス
が原因だと、もう言っていいだろう」という断定であります。
このメッセージも読むとえらく難しい文章なので、私が要点を要約しましょう。
200字以内(いらんことすな、かも:苦笑)
マジ、背筋が伸びますよ。
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過去百年での平均気温の上昇は、0.74℃であるが、その中でも気温の高い年度を
並べると、ほとんどはここ12年に集中していて、気温上昇は加速しているのが判る。
温暖化で蓄えられた熱は主に海水温度の上昇となって現れ、海水面は、20世紀に
入って17cmも上昇した。
これは、単なる自然現象の変動ではなく、人為的なCO2の大量排出が温暖化の
原因だと言ってよい。
自然界の植物で吸収できるCO2量はせいぜい年間30億トンであるところに、
人間社会は今、化石燃料を燃やして毎年70億トンものCO2を排出しており、温暖化
ガスをどんどん溜め込んでいる状態であります。
北極海の氷はどんどん溶けており、永久凍土も溶け始めている。このまま温暖化
ガスを出し続ければ、今世紀中には、平均気温は4.0℃も上昇することになる。
0.74℃で今くらい変化が現れるわけで、4.0℃も上昇ということになると、
考えられないくらいの生態系の変化、深刻な水不足、農業への大打撃、新たな
感染症の増加、自然災害の激化が容易に予想できる。
この事態に対し、一刻も早くCO2排出を抑えた「低炭素社会」に向かわねばならな
い。
今、行動を開始すれば、子どもたちと人類の未来を守ることができる。
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今日は4月1日ですが、これはウソではありません。
さて、これを受けてこれからの世の中がどうなっていくのか、をまた次号で。
満開です
瀬谷の海軍道路入り口
ここからは桜のトンネル
これでも横浜市内(笑)