データ主義のMLB

先日、我が松井秀のヤンキースはプレーオフ地区シリーズで敗退し、私の大リーグ
(以下、MLBという)への興味も一気にしぼんでしまった今日この頃であるが、
MLB見るたびに思うことがあり、今日はその話題。

我々日本人の感覚では、日本=緻密、アメリカ=大ざっぱという印象が一般的で
あると思うが、実はそうでもないとMLBなんかを注目しているとつくづく感じる。


アメリカ人は、実はおそろしくデータ主義なのだ。


MLBのHPを見ると、個人成績を”stats”として計算して載せているが、これが実に
細かい。

AB=打数 R=得点、H=ヒット数 2B=二塁打 3B=三塁打 HR=ホームラン 
TB=塁打数 RBI=打点 BB=四球 SO=三振 SB=盗塁 CS=わからん 
BA=打率 OBP=出塁率 SLG=長打率 OPS=OBP+SLG

特に、OPS=出塁率と長打率を単純に足し算して、「とにかく良く塁に出て、
ポカスカ打つ度合」(笑)みたいな面白い数字まである。


また、ピッチャーも先発ピッチャーは玉数100球で交代だ。
序盤で何点取られても、1回で代えるようなこともめったにないし、
よほどノーヒット・ノーランがかかっているとき以外は100球(だいたい6回か7回)
で交代である。

甲子園では「1試合300球を一人で投げ抜き・・」みたいにたくさん投げること
で称賛されてきた松坂は、この習慣になじめず、今シーズンは常に”もっと投げ
させてくれ”という顔をしていたが、さぞフラストレーションが溜まったことだろう。


ピッチングコーチの仕事は、玉数かぞえるカウンターを押すことなのか
と思うくらい、試合中一生懸命数えてる。


・・・


我々日本人は、日本人こそ緻密な民族だと思っている(思っていた?)

国民が平均的に手先が器用なのでそんな気がしているが、

実は、やってることは全くというか全然というか、緻密でも何でもないのでは
なかろうか(苦笑)


大雑把に思えるアメリカ人の方が、細かくデータを取り、冷静な判断をするために
データに基づいて決定を行うようだ。


色んな予期せぬ状況になるほど人は冷静さを失い、判断を誤る。
だからこそ、そういう時には考えすぎずに「データに基づいてオートマティックに」
決定を行う。


なるほど、学ぶべきところはまだまだあるみたいだなぁ・・





3 Comments

  1. チームー5%

    心はアメリカン、態度はジャパニーズのー5%です。

    人生、データ通りに行かないのが面白いんですよ。

    データに基づき、仮説を立ててもその通りにならないときもあればやけくそでやっても結果オーライのときもある。

    だから占い師という商売が成り立つんですよ。

    最後は直感勝負でいかがですか。

  2. NS

    いいこと言いますねえ。

    データ使って最後は直感勝負がいいんだろうな。
    何も考えずただただ直感勝負だけの人も多くて、
    そういう人苦手かも(笑)

Leave a Reply