再生紙問題
何をモメてんだろうと思っていた再生紙偽装(?)問題。
いつもは再生エネルギーのネタで、再生つながりで反応してしまい、そんな単純な話じゃないんでしょうが、
非難を恐れずチト解説してみっかと。
そもそも、再生紙の定義ははっきりしてなくて、リサイクルで回収した古紙が少しでも入っていれば再生紙
と呼んでいいはずだったのが、お役所はどこからか100%古紙でないと再生紙と呼んではいけない、と
お決めになったようです。
しかし、製紙会社は何しろ100%古紙は生産性が悪いし、品質確保が大変、それに加えて中国なんかが
やたら古紙を買い占めていくようになり、おいそれと古紙100%の再生紙を作りづらくなってきた・・
そんなことおかまいなしに、役所は再生紙を使うことこそ環境貢献だと考えて、役所で使う紙は
みんな再生紙(=再生紙ってのは100%古紙)じゃなきゃダメ、と決まりを作ってしまった。
そんな決まりが出来ちゃったものだから、製紙会社は古紙の割合が100%じゃなくても再生紙として
くださいよ、とお願いしたんだかしてないんだかわからないけど、役所は「また業界がゴマかそうとしてる」
と思ったか、それを認めなかった。
製紙会社は、どうしようもなくなってか、悪意があったのかわからんけど
勝手に古紙の割合を落として、再生紙として納入した
・・・・・・・
これを以って、「再生紙偽装」と呼ばれる事件が発覚したわけですが、
何だか全然見えない所に右折禁止の標識つけて、そこを入った所で取り締まりやってるような感じ?
それで、今、役所には「再生紙」がなくなってしまって、大慌てで東京からトラックで再生紙を運んだり、
暫定とか言って100%古紙でない再生紙を使う”検討”をしたりしてるんだそうだけど、
そんなことで、どんだけ無駄な時間費やして、どんだけのトラック動かしてCO2出してんだか・・
本末転倒と言うのか、良く見る日本の風景で悲しくねーか、だな