ユーザーニーズ

社には、毎日毎日結構な数の「調査依頼」とか「アンケート」が届く。
景気動向調査、雇用に関する・・調査、産学共同の・・調査、諸々たくさん。



たいがい、ナントカ省とか、なんとか庁とか、県の○×課とかから
「委託」を受けたと”称する”民間会社からの調査依頼なんですけども、



これ全部答えてたら、仕事が出来ないくらいのボリューム。
それでまた、「何に役立つんだ??」みたいなのも実に多い。


何かに予算が付くときは、調査費として何億円・・とかよく聞くがこれなんだろうか。
きっと相当のお金がかかってるんだろうなぁ、と思う。



ご丁寧に、調査送付してくれましたか? と後日あおりの葉書をくれるものまである。


本当に役に立ててくれてるんならいいけど、不安にもなるよ実際。



・・・・



その昔、自動車業界にいた時に「ユーザーニーズこそ全てだ」と言われた時代があって、
もちろんそれは正しいのだけれど、やたら「ユーザー調査」が流行った事がありました。


でもこれ、ヘンな結論出るんです。



例えば、一般のお客にアンケートを配る。



「あなたの求めるクルマ像について」


1.あなたは車に何を求めますか?(○は二つまで)


  ・スタイル ・エンジン出力 ・燃費 ・価格 ・・




こんな質問があると、マジメにアンケート取って結果を集計すると、



「お客様は、スタイルが良くて、エンジンは馬力があって、燃費が良くて
価格が安い車を求めています」



あたりまえだろ(笑)



こんなんになるんですよ、
ユーザーニーズだと言ってワケのわからない結論をまとめる人がいる。



そんな時、ドイツの某メーカーがこれに対してコメントしていました。


「我々は自動車のプロなんだから、お客様に全部聞くのではなく、
プロが考えて一番いいと思うものをお客様に提供する。」



私はこれに納得しております。


読者のプロのみなさま、各分野でよろしくお願いします(笑)


 


 


 


 

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