三菱の携帯撤退
先日発表された三菱電機の携帯端末からの撤退というニュースは、結構インパクトが
ありました。
調べてみると、2007年の世界中での携帯電話の需要は、11億4410万台あるのに、
日本国内の需要は5150万台しかなく、世界のたった5%。
世界最大の携帯電話メーカーはフィンランドのノキア社で4億3700万台(よんおく台!)、
2位は韓国のサムスンで1億6130万台、3位は米国モトローラの1億5900万台
という規模なのに対し、
日本勢では、1位のシャープがようやく1550万台(ノキアの4%弱しかない)、今回
撤退を発表した三菱電機は210万台だそうですから。
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これに似たような状況は、いろんな業界で見られます。
自動車も、ついこの前まで日本国内に11社が競争していましたし、
実は太陽電池業界も似たようなものです。
多くのメーカーが、小さな市場の中で同じような商品を開発してひしめき合い、
シェアの如何に関わらず一通りのことは全て準備しなくてはいけないし、
膨大な経費をかけても、すぐに値引き合戦に突入、
消耗戦で企業体力は疲弊して、国際競争力を失ないかねない。
そろそろ日本も、同じ轍を踏まないようにやり方を変えるべきだと思います。
今までパターンでは、たとえ日本国内でシェアトップになっても、必ずすぐ中国などの
メーカーにボリュームで追いつかれ、圧倒されてしまうはずです。
携帯電話に限らず、太陽電池にしても日本のメーカーは、
もう少し棲み分けを考えて各社が分業体制を受け入れて、
無駄なことをしないで済むようにしなきゃいかんのじゃないかと思うんですが、
曲がり角感ありありだ・・・どーすっかなぁ日本(総理かっ)
日本国内には携帯メーカーはなんと11社もあり、ほぼ飽和状態で更に端末代金の変更
で今までより買換え期間も長くなりそうなんで、端末製造業界で再編が急速に進むんだ
ろうと想像がつきます。