ゴルフツアー
女子ゴルフは、いよいよダイキン・オーキッド・レディースで今季が開幕しました。
人気の女子ツアーは今週の開幕戦から11月末の最終戦まで計37試合あるのに、
男子ツアーの方は、4月17日開幕と女子より1ヶ月以上遅い開幕で合計25試合。
女子に比べてなんと12試合も少ないという状態です。
女子ツアーは、宮里藍がブームの火付け役で、その後も上田桃子、横峯さくら、
古閑美保などなど若くて実力もある選手が目白押しで、人気も上々。
対する男子はというと、毎年片山晋吾や谷口徹と言ったベテランが賞金上位を占め
るものの、正直かなり地味。
昨年まではイキの良い若手も育たず見たい選手もいないという厳しい状態が
続いていましたが、そこで男子ゴルフ界の救世主、石川遼くんが登場しました。
昨年のマンシングウェア・オープンで高校一年のアマチュアで優勝してしまった
石川遼くんは、そこまで振るかの300ヤードドライブとあの爽やかな風貌と受け
答えで、オバサンたちのハートまでわしづかみ。
どうせいつかはプロになるんだからと今年1月にプロ宣言。
今や不振の男子ツアーの期待を一人で背負っている感じになっております。
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ここで私が石川遼君のスイング解説をしてもしようがないので、
何をいいたいのかというと実はゴルフツアーのマーケティングです。
女子プロは、体格も華奢なのに、一般アマチュア男性以上に飛ばすし、
アンダーパーで回るっていう点で、アマチュアは自分にも出来るかもしれんと
思って参考にしたいし、見にいきたくなる。
まあ当然若くてきれいなプロはそれだけでも十分かもしれないけどね(笑)
対して男子ツアーはどうか。
正直男子には、女子のように普通にスコアがいいくらいじゃつまらんのです。
やっぱりいつも320ヤード飛ばすとか、スゴイもんを見たい。
とてつもないとか、スゴイもん見たいとか、そういうバケモノ感覚が欲しい。
私より20ヤードくらい飛ばすような人なら練習場にだっていっぱいいますから、
別にプロの試合見なくたっていいわけで。
つまり、女子ツアーにバケモンはいらんのです(そうじゃないか)
身近感とか参考にしたい感で、平均以上のルックスなら人気は出ます。
でも男子はそうはいかん。
サイン会とかファンサービスよりもバケモノ感が欲しい。
とても敵わん感が欲しい。常人離れした精神力が見たい。
同じプロゴルフツアーでも、マーケティング戦略は相当違うということです。
これ間違うと、女子ツアーも男子ツアーもダメになりますよね。
要は、選手以外のツアー運営者にマーケティングのセンスが必要ってことです。