スーパーアグリ

先日、日本で唯一のプライベートＦ１チームであったスーパーアグリＦ１が、
資金難でＦ１撤退となりました。

エコとは対極で最近急速に興味が薄れていたＦ１ですが、私も元々自動車男
なのでちょっと寂しい気がしましたね。

スーパーアグリの代表だった鈴木亜久里さんは、今４７才。
元Ｆ１レーサーで鈴鹿で三位表彰台にも登ったことのある人物です。

残念ながら面識はないのですが、１７、８年前に私が鈴鹿サーキットで
ソーラーカーのテストをしていた時に、その時間直前までＦ１でテスト走行を
していて、私らが歩くくらいで走りぬけるストレートを彼は３００ｋｍオーバーで
走ってまして、

亜久里はカッコイイねーと思いました。

その頃私は某古いクルマに乗ってまして、いつも整備に出してた第三京浜
沿いの看板もない整備工場に行ったら、なんと亜久里さんも新車の整備に
出していたようで、そこのオヤジさんに、

「ああ、そのクルマ、亜久里のだよ」と言われて、
ヤツはどこまでカッコいいんだろ・・、と思いましたっけ。

だから印象としては恵まれたボンボンの印象だったのですが、
２年前にＦ１チーム＝スーパーアグリF1チームを立ち上げた時は驚きました。

こんな泥だらけになりそうなことを、彼はやるんだ！？って驚きました。
だって、大自動車会社のトップチームは年間に５００億円とか使うんですよ。

そんなところで、純粋なプライベート・チームが勝てませんよ。

日本人は、Ｆ１はスポーツだと思ってますが、Ｆ１にも少し関係があった前述の
整備工場のオヤジははっきり言ってました。

「Ｆ１はね、ありゃスポーツじゃないよ。欧州の○○人の胴元が膨大な賭けの
金を動かして儲ける興行でね、チームは皆その恩恵を受けるためにボスの言う
ことを聞く。モーターホームで密談しながら進んでいくんだから、
そんなところへスポーツしに行ったって、相手にもされねーよ」

な～んて言ってましたが、亜久里氏は行ってしまったんですねえ。

やっぱ日本人はＦ１じゃなくて、太陽電池とか省エネ技術とかで世界を席捲
すべきなんじゃないかな。

なんか考えなきゃな、待ってろ亜久里（笑）