危うい日本経済・・
もう10月、天高く私また肥ゆる秋です(アナタも?)
それはそうと、アメリカの金融危機が毎日綱渡り状態で、世界中がヤベェなあと思いながら過ごして
いる今日この頃ですが、今日は米国の9月の新車販売が前年比23.6%も減少したというニュース
がありました。
もちろん金融危機自体の危うさは当然ですけど、実はこうやって世界最大の市場である米国市場が
何もかも冷え込んでいくと、世界中が危ないですね。
日本の自動車産業は何十年も日本の基幹産業で、関連産業いれると日本経済のすごく大きな割合を
この自動車産業が引っ張っています。(何を隠そう私も引っ張られております)
その自動車産業は世界中で競争力を持っていますが、実は日本国内では厳しい販売競争やもう飽和
気味の市場というわけで、各社とも国内の収益性は決してよくない。
欧州は、もともと日本車はそれほど大きなシェアを持っているわけでなく、良い小型車を作るメーカー
も何社もあるので、実はこれまたそれほど収益が良いわけではない。
で、どこで利益を出してるかというと、それはもう「米国市場」であったわけです。
あの広大な米国市場で、高品質+低燃費のイメージを定着させた日本車は、ともかくこの何十年も
この米国市場のおかげで莫大な利益を出してきました。
ITバブル、住宅バブルと次々にバブルを作り出してきたアメリカ経済を世界中がとやかく言いますが、
実はみなさんその“大旦那”のバブル経済に乗っかってきたわけで、
特に日本車メーカーは、得意の小型車のみならず、大型高級車にまで売りまくり、原油が高くなって
きたら今度はハイブリッドなどの低燃費車が売れに売れて、どんな時代になっても強いという
”わが世の春”状態を謳歌してきたのですが、
アメリカ経済がここまでやられると、これはもうた~いへんです。
アジアも大きな市場ですけども、まだ比べ物にならないし。
・・・・
政府はいつも付け焼刃の”景気対策”みたなことばかりを言いますが(それは時としてありがたいけど)
本来はもう少し長期的に、日本は何でこの先食っていくのかみたいな戦略を作っていかないと、
何でもあとから民間の力に乗っかるばかりではそれこそゲーがない。
これからの世界は、ちーっと地味な方向に行くんだと思います。
その中で、日本は太陽電池とかハイブリッド車とか電気自動車とか、難しいからまだ追いつかれない
環境対応や省エネ分野で食っていくしかないと思うんですが、
わたくしNS、なんか最近言うことが森永卓郎化してきたな・・こっちの方がヤバいか。