太陽光発電、東京都の補助金
前号で、2008年度補正予算から向こう5年間にわたる、国の補助金交付の話をしました。
今でも、市町村レベルではなんらかの補助を続けているところも多いのですが、
実は来年度からの東京都の補助制度はスゴいです。
以下、概略です。
太陽エネルギーの飛躍的な導入拡大に向けて、東京都は平成21年度から下記の支援策を実施する。
1.支援策の特徴 : 自家消費分の環境価値の譲渡を条件に補助金を交付する。
2.事業期間 : 平成21年4月から2年間
3.補助対象用途 : 住宅用(戸建、マンション等)
4.補助対象機器及び補助額 : 設備の規模に応じた補助額とする。
(1)太陽光発電システム 30万円程度(3KW)
(2)太陽熱ソーラーシステム 20万円程度(6㎡)
(3)太陽熱温水器 3万円程度(4㎡)
解説)
東京都は、国にさきがけて「10年後の東京~東京が変わる~」を平成18年に策定し
「世界で最も環境負荷の少ない都市を実現する」と宣言して、
それで翌年には平成19年には、「東京都気候変動対策方針」を策定して、
「大企業、中小企業、家庭のそれぞれが、役割と責任に応じてCO2を削減する仕組みを作る」と発表、
また同年年末には、
「『10年後の東京』への実行プログラム2008」を策定して、
カーボンマイナス東京緊急3ヵ年プロジェクトの到達内容を示しているんですね、よく見ると。
どちらかというと、政治情勢を見ながら小出しに施策を出していく国よりも、
環境に対して強いメッセージを打ち出している東京都の方に共感を覚えるNSであります。
これで、前号でオハナシした国の補助金「7万円/KW」に加えて、東京都民の方はナント
「10万円/KW」を上乗せした補助が受けられます。
つまり、KWあたり合計「17万円」の補助ですから、3KWシステムでは「51万円」!
現在の実勢価格、3KWで約200万円程度が約150万円程度となり、
太陽エネルギー利用に弾みがつくのは、間違いないでしょう。
都知事もいろいろありますけども、やりたいことがはっきりしていてわかりやすい、というのは多いにあります。
どうもっす。
確かに、今の日本の政治家さんは話が回りくどくて何がしたいのか良く分かりませんが、こういうシンプルにスパッとしてもらえる施策は気持ちが良いもんですね。
何でも時間をかけてもったいぶって「苦労してるんだぞ!」ってパフォーマンスよりジャストインタイム方式が最高ですね~~。
その昔、この都知事がディーゼルエンジンの煤をペットボトルに入れて、「こ~んな汚い排気ガス出してるエンジンなんていらねえんだ!」とブン投げてから、日本のディーゼル乗用車は死滅しました。
この方がなんか言うと、良かれ悪しかれ影響力はデカいです。