日本でフィードインタリフは?
先週国会も無事通過して、2008年度の残りから補正予算がついて、今後5年間にわたって
太陽光発電の補助金が復活することになりました。
それはとても朗報なのですが、これはあくまで国の予算=税金を使うわけです。
以前から私が提案しているように、ドイツ式のフィードインタリフが何故できないのか、
少し計算してみっかと思いまして。また計算かい、という大きな声も聞こえるのですがね(笑)
さて、フィードインタリフ制度とは太陽光発電などの自然エネルギーから生まれる電力の普及を
図るために、国民全世帯からいくらかずつ負担して集めたお金を、自然エネルギーから生まれた
電力の高価買取の財源に充てて、自然エネルギー普及を促進しようというものです。
ドイツでは、太陽光発電などからの電力を買う時の単価の3倍で買い取る制度を作って、
ご存じのように爆発的に普及しています。
これを日本でやったらどうなるのか、のveryおおざっぱな検討であります。
■日本の世帯数 : 約4800万世帯
■負担額と予算 : 1世帯300円の負担増で、全国で月々144億円(!)
■太陽光発電設置件数 : まだ全国で100万KW程度。2010年に482万KW目標だった
ので、とりあえずこの数字を使いますか。
■払えるのか?計算 : 482万KWの太陽電池から、毎月どのくらいの売電があるのか?
一般的に1KWの太陽電池の年間発電量は、約1000kwh。
なので、月々に直すと83KWh発電。
そのうち、約60%が自家使用、約40%が売電されるとすると、
1KWの太陽電池で1か月間で売電される量は、33KWH。
日本全国で、482万KWの太陽電池からは、33×482万=約1.6億kwh。
売電単価を1kwhで、買う値段の2倍にしたら約50円なので、
必要財源は80億円。・・足りますねえ。
じゃあドイツみたいに売電単価を3倍にしたら、1.6億kwh×75円
=120億円。・・足りますねえ。
■どこまでイケる? : 財源が月144億円。
売電単価を75円/KWHとすると、どれだけいけるか?
144億円÷75円=1.9億kwh。
さっきの40%売電説に従えば、575万KWまでいける計算です。
1件当たり3KWとすると、191万件。
全国の一戸建て件数を、正確なところはよくわかりませんが、
2500万件とすると、7.6%。
つまり、結論的には日本の全世帯が、自然エネルギーの普及に賛成して1件当たり300円負担
してくれれば、一戸建て住宅の約7%に太陽光発電が設置されるまで、売電価格を3倍に出来る
ということですかね。
出来なくはねー話だと思うんだけどなぁ。
そんな何億円の話でビビってたら、あのマドンナが離婚して財産が527億円だって!?
527おくえんってアンタ、一体全体いくらやねん?・・(マドンナと同い年の私、絶句)