ソーラーカー・レース
いや〜暑いです!今日も33℃くらいはありましたよね。しかし新潟では大水害で被害に
遭われた地域の方々には本当にお見舞い申し上げます。自然現象は時として人間に
何かを知らせようとしているのでしょうか・・一日も早い生活の復旧をお祈り申し上げます。
ここ神奈川県でも日曜日は大気が乱れていたようで、突然の豪雨、突風、そしてヒョウ!
古くなった樹脂トタン屋根には大穴が開いたようです。この狂ったような猛暑と時折流れ込む
季節外れの寒気が交錯すると、ひどい事になるようです。
さて、話は変わりますがこの季節になると10年前に参加していたのソーラーカーレースを
思い出します。活動は、1992年から1994年の3年間。数社の方にはスポンサーになって
頂きながら、ボディはベルタ・デザイン、太陽電池をはじめ動力系はDDSが担当して、
マクラーレン・ホンダならぬ”ベルタデザイン-DDS”というチーム名で活動いたしました。
参加レースは、毎年この時期の鈴鹿サーキットのソーラーカーレースが主体で、
最高位は94年のクラス2位(総合9位)で、ありがたいことに表彰台にも登らせて頂きました。
(その時のレース結果はコチラ)
ソーラーカーのポイントはいくつかありますが、太陽電池の効率、MPPT*の最適化、
走行抵抗の低減、バッテリーの性能、バッテリー残量の把握、そして天候を読んだ
レースマネージメントが重要なポイントです。
燃料をいくら使っても良いF1などと違い、レース前にフル充電した後は、太陽電池
以外では一切充電してはならず、バッテリーの残量をいかに最後まで管理し、
ゴール時点でゼロに持っていくかが勝負の戦いですから、普通のレースとは感覚が全く
異なりますね。
晴れている時は太陽電池の出力に合わせてスピードアップしてもOKですが、残り時間を
計算してバッテリーからの持ち出しを決めなければなりません。
太陽が隠れると、バッテリーからの持ち出しになりますからできるだけゆっくり走らなければ
ならなかったりします。
レースと言うよりは、持っているお小遣いと、これからもらえるであろうお小遣いを計算して
今使えるお小遣いを決めるという話に似ております(笑)・・なんと夢のない、ハハハ。
このレースでは本当に良く勉強させていただきました。太陽電池の効率上げるために水噴射
装置着けたり、配線抵抗考えて出来るだけ高電圧でシステムまとめたり、バッテリーって
どうしてこんなに充放電効率悪いの? とか・・
あの頃ソーラーカーに携わっていた人間で、今住宅用太陽電池扱っているのは私くらい
じゃないでしょーか?? しつこいと言うか、進歩のないのがバレてしまいました。
*MPPT:maximum power point tracker 最大出力点追尾装置:太陽電池の出力電圧を変化
させ、電圧×電流が最大になるポイントを探す装置。
・・・・・
余談)太陽光発電をお考えの方に、大凡の価格や手続きをまとめた「簡単ガイド」を作りました。
ご参考にしてください。