太陽光の発電コスト
「発電コスト」って何じゃそれ? でしょ。
そうです、昔からこの言葉に翻弄されてきてるんです。
太陽光は発電コストが高いって言われて。
まあいろいろな発電方式を考える上で、基準は電気代ですね、いつも払う電気代。
1kwhあたり約23円、東京電力の従量電灯料金です。
太陽光発電は何年で元が取れるんだとか、そういう質問よく聞きますが、本当のところは
「太陽光発電の発電コストはいくら?」の数字を見ていくべきなんじゃないかと思ってます。
要するに、東京電力の1kwh=23円に比べてどうかで判断するべきなんじゃないかと。
1kwhとは、1000wの電気を1時間つけていたときの仕事量です。
1000wの電気ストーブを1時間全開でつけたら電気代で23円かかるということです。
太陽光発電は、今だいたい1kwあたりの設備コストで70万円と言われています。
1kwのシステムは1年間に約1000kwh発電するので、これが1年間でダメになるなら、
1kwhのコストは、70万円÷1000kwh=700円ですが、
でも1年ではダメにならないので、ダメになるまで何年かというと正直まだよくわからんので、
仮にどう転んでも20年は使えるだろうとすると、
20年では1000kwh×20年=2万kwh発電するので、70万円÷2万kwh=35円になります。
35円とすれば少しは現実的な数字だ。
でも35円だと、東京電力から買う1kwh=23円の1.5倍だから、まだ少し高いという事に
なりますよね、なるほどまだ太陽光は高いか・・
じゃあ、1kwのシステムが60万円に下がって、更に経済産業省の補助金が1kwあたり7万円
付くと1kwのシステムは、53万円になります。
それでやっぱり20年=2万kwh発電するとすると、
53万円÷2万kwh=26.5円になります。
こうなると、もう東京電力から買う1kwh=23円とかなり近いじゃないですか。
それで、実質の発電量が5%よくなって年間1050kwh発電するとして、
そしてまた寿命が2年延びるとすると、1050kwh×22年=2.31万kwhとなります。
53万円÷2.31万kwh=22.9円。
仮にと言いましたが、現実はもうこのくらいになっているのだと思います、ホントは。
ということはもう、東京電力から買うのと、もうほとんど変わらないということです!
いつまでも太陽光発電は元を取るのに何年かかるなんて言ってないで、
1kwhのコストで論議すべきと思っていますが、
実は、もうすでにいい勝負なんでございますよ、皆様!