チャンスでしょう!
今年のはじめからの常識ハズレの原油高、そして秋に起こった米国発の金融危機に遭遇して、
今はちょっと世界中で茫然としている感じです。
しかしそんな今年の”使用前、使用後”で見るとはっきりと何かが変わったというか、
ひとつ時代が動いたことは間違いないでしょう。
アメリカでは住宅バブルがはじけて不良債権だらけになってしまい、クレジットカード会社も
巨額の損失のために、今まで何でもかんでもクレジットカードで買い物を続けたアメリカ人が
大好きな買い物が出来なくなったおかげで消費が急減速して、
世界中で最も大きな自動車市場だったアメリカが一気に凍りついたことで、日本もドイツも
今まで北米市場のおかげで絶好調だった自動車会社は軒並み大減産に追い込まれ、
ビッグ3に至っては利益どころか存続可否の問題・・。
F1撤退、WRC撤退、ゴルフのスポンサー降りる、お金のかかること全部中止。
それをテレビで見ている世の中の社長さん、「わが社も何かやめなきゃいかんのか」と思い、
やめることないか探す始末で、これじゃ”中止スパイラル”がさらに金融危機に追い討ちです。
・・・
サブプライム問題で世界中にばらまかれた不良債権ですが、幸い日本はそれほど損害を被った
わけではないのですよ。
だから、本来はこんなに下を向いてしまうことはないのです。
それが日本を引っ張ってきた大自動車会社の北米頼みが過ぎたおかげで大減産となって、
日本全国の工業生産に波及して、将来が不安になるのは止むを得ないとしても、
今現在で不良債権だらけになった米国や欧州とは比べものにならないくらい被害は小さわけで、
そんな今からビビリなさんな、と私は思いますけどね。
これからの世界では、アメリカのバブルが世界を引っ張ることはもうない。
ここしばらくは、
世界的に非常に地味な経済となって自動車がバカ売れする時代ではないのは間違いない。
しかししかし、環境問題は待ったなしなわけです。
世界中に省エネ機器を普及させて、世界中に太陽電池を普及させて、化石燃料時代を
再生可能エネルギー時代に変えていく流れはやめるわけには行かないはずです。
というか、これが次の経済の中核になるのは間違いないのですよ。
そう考えたら、日本は何だかんだ言って世界を席巻する千載一遇の好機到来なんだから、
日本の社長殿、何でもかんでも止めるのもうやめましょう。
あの人には、是非 ”千載一遇”くらいは読めるようにしといてもらいたいもんだ。