日本のフィードインタリフ
昨日夜のニュースです。以下読売新聞から引用。
経済産業省は9日、総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の
「買い取り制度小委員会」の初会合を開いた。家庭などが太陽光パネルで発電した
余剰電力を、電力会社が現在の約2倍の価格で買い取る新制度について、
買い取り価格を制度開始時は1キロワット時48円、期間を10年とする方針を示した。
余剰電力の買い取りは、すでに民間同士の取引として存在しており、
現在の価格は24円程度。これを2倍の48円にして太陽光発電を導入するインセンティブ
を高める。買い取り価格は徐々に下げ、3~5年で24円に戻る。買い取り期間を10年と
する。標準的な家庭が太陽光発電システムを185万円で導入した場合、10~15年程度で
回収できるという。(19:41)
まったく役人らしい発想だ、と文句言いいたくなってきました。
だいたい、普及促進しようとする時にやれ50円だ、それが48円だ、ちょっとずつ
ちょっとずつ セコイ数字になっていくんなら、やめとけよイヤなら、って(怒)
この記事は、漫然と読んでるとそうでもないんですけど、深く読むと腹立ってきます。
何がって、以下です。
1番目: 買取対象を、「余剰電力」と限定したこと。
自家使用の分は入れず、売電分だけなんですよ。
これで恩恵を受けるのは、必要以上に大きなシステムを設置した人だけです。
実はこれ、ブチあげるアドバルーンの割には対象が少ないのです。
2番目: 50円と言っていたのが、48円。
セコ過ぎる。何でこんなとこで2円ケチってんねん!
3番目: 3~5年で24円に戻る。
考えられない。10年間継続ではなく3~5年で優遇策を解除するなんて、
何を考えているのか!
役人様としては、「日本も世界に負けないフィードインタリフやってます」
と言いたいのかもしれませんが、
キャッチ先行のごまかしですね、はっきり言って。
政治家さんが物事をよくわかってドラスティックな方針を打ち出せないと、
こういうアドバルーンだけで中身の薄い政策ばっかりになってしまうといういい例です。
私もね、これでもキッツイこと言いまんねん、実は。
>3~5年で24円に戻る。
>考えられない。10年間継続ではなく3~5年で優遇策を解除するなんて、
>何を考えているのか!
確か買取価格は固定で、早く入れた人は48円で継続
次の年以降に導入した人は48円よりどんどん安くなるから
入れたい人は早く入れなさいよというものだったと思います。
冷静なコメントありがとうございます。
そうですね、これは多分ドイツの方式を見習ったのですかね、おんなじだ。
「制度として10年継続とは言ったが、あなたの権利が10年続くとは言っていない」ちゅうことですかね(苦笑)
この方式では、普及を急速に進める効果はあるのでしょうが、現在でもメーカーは品薄で納期遅れを言いだしているので、その傾向は続き、はては品薄で価格も下がらず・・
もう少し長期的な戦略がほしいです。
お客さんに、「早く、早くっ。でもパネルはない」ばっかりじゃ申し訳ないです。
日本版FITについてこちらがとっても詳しいです。
http://ksakurai.nwr.jp/R/slides/WhyFIT/
品薄で、粗悪品(施工も含む)が出回るのだけは
なんとしても避けてほしいのですが、対策があるのか
不安ですね・・
いいサイト教えて頂きありがとうございます。
さすが、博士は違います。
この太陽電池業界はいつもこの調子で、ちょっと売れてくると「品物がなくて納期3か月かかります」って言うんです。
最近は円高なので輸出に回す量も少ないはずですが、少し前までは生産量上げた分はほとんど輸出に回して、国内には「ないないない」ですからね・・
気をつけましょう、メーカーは品薄と言っていた方が有利だと知ってますから(不信)