世界からズレてんのか日本?
2016年の東京五輪の夢が露と消えた時、日本という国は世界の空気を全く読めない国
なんではなかろうか、とちょっと寒気がした。
お役人もJOCもマスコミも揃いも揃って、世界が何を求めているのかとか、ひょっと
して世界の流れとかをあまりにわかっていないんじゃなかろうか、とは言いすぎかも
しれないが、東京で開催されないという事よりも、世界の流れから完全に外れてる?
という不安の方が大きくなってしまった。
まあ、世界がどう流れていこうが日本は我が道を行けばいいとい考え方もあるけれど、
何もかも自給自足できないし、売りものと言ったら世界中にモノを買ってもらわないと
成り立たないこの国が、世界との関係を断ち切れるわけはなく、そんな国が世界の空気
を読めなくなったらやっていけんのか?ということだ。
唯一の救いは、オバマも枕を並べて落選したことくらいかいな(苦笑)
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自動車の世界も、ハイブリッド車で世界を驚かせた日本が世界の自動車業界を三歩は
リードしていると思っていたら、ここにきて世界中のメーカーがハイブリッドや、
電気自動車を発表してきた。
こうなると今までは独壇場だった市場は、急速に我がものだけではなくなる。
ホンダのインサイトが出るまでは好きな値段をつけられたプリウスも、インサイト
189万円の一撃で、なんだか急にディスカウントせざるを得なかったわけで、
これから先は、値段も下がることはあっても上がることはあるまい。
それでもハイブリッド、電気自動車と進んでいくであろう自動車については、
エンジンの性能や(まだエンジンあるから)、ハイブリッドの制御方法や、電池製造
のノウハウで、厳しい競争の中でももうしばらくは世界にアドバンテージがあるよう
な気がするが、
不安なのは太陽電池か・・
確かに日本の太陽電池技術は、おそらくまだ世界一を保っている(はず)だが、
世界(特にアメリカ、ドイツ、中国)は急速に低価格の結晶系太陽電池に向いている
わけで、この流れに対抗して日本の薄膜技術はやって行けるんだろうか?と、
でもまあここまで来たら、今まで信じて諦めなかった薄膜技術で、また世界をリード
してほしいものだと、切に願うばかりであります(結晶系の安い電池=こりゃKYかっ)