新ニッポン人

いつの時代も、新人類、バブル世代・・などと、いわゆる大人が自分たちとは全く
違う若者の登場に驚いて、その世代に名前をつけるわけですが、

最近の若者を称して”新ニッポン人”というくくりで表す、か若しくはそういう
一派がいるということなのか、とにかくそういうネーミングがあるようです。

特徴としては、

  1.クルマにはトント興味がない。
  2.いわゆる高級レストランには行かない。
  3.貯金大好き。
  4.海外旅行にも興味が無い。
  5.ビールよりサワーでいい。

この世代は、物心ついた時にはバブルは弾け、就職は氷河期で、私らみたいに浮ついた
ところが寂しいくらいない、らしい。

私らと言えば、団塊の世代ほどの厳しさもなく、さりとて新しい価値観に突き抜けた
新人類ほどの割り切りもなく、流行った歌と言えばやたらデスマス調が目立つ女々しい
(最近の女性は実に男らしいので、”女々しい”の意味は近々変わりそうだ)曲ばかり
の、実におとなしい世代と言われたにもかかわらず、

  とにかくクルマがないと女性にモテないので、必死でクルマを買い、
  とにかく美味いものを奢らないと女性にモテないので、必死に雑誌で調べて、
  とにかく男は奢らないといけないと信じ込んでいたので、宵越しの銭はなく、
  とにかく新婚旅行はナンダカンダ言いながらJALパックで決めて、

  と、とにかくとりあえずビール!

そんな世代でありますから、その新ニッポン人を見るたびに「金は天下の回り物だ、
こうやって物を買い、美味いもんを食べて、旅行に行ってパーッと使うことが景気を
良くするちゅうことなんだオメェ」

な~んて説教したくなるわけですが、実は彼らの方が冷静であったりするわけです。

 

「結局、不動産とか原油とか、意図的に投機対象になる何かの値段を”右肩上がり”に
 しさえすればボロ儲けする人が必ずどこかに出て、それを景気が良いと言うのは
 本当は間違っているのに、目をつぶってそのうちバブルになって、
 誰かがどこかで資金をさっと抜く時に、ジョーカー持ってたヤツがブッ飛んで、
 そのバブルは終わるわけでしょ。

 そんなババ抜きみたいなゲームを何年か周期でそれを繰り返しているだけで、
 私らそんなゲームには興味もないし、端から参加する気にもならないです」

 

と、おそろしく現状把握が出来ている新ニッポン人。
確かに、この世代が社会のリーダーになる時には、バブルもないけど大きな破綻も
なさそうで、確実にCO2排出も少なそうだ。

 

う~ん、いいんだか寂しいんだか、どっちかと言うとチト寂しい私らです(苦笑)

 

 

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