宮古島スマートグリッド

先日、宮古島に4000KW級の次世代送電網=スマートグリッドが完成したという
ニュースがありました。
スマートグリッドというのは、これからよく出てくるであろう単語なので、ここらで
ちょっと解説しときます。

太陽電池は昼間で天気の良い時しか発電しないし、風力発電は24時間だけど風の
ある時にしか発電しません(そら知っとるがな)

電力会社は、そんな気まぐれな発電システムに電気の供給を任せておけるか、と今ま
であまり積極的にではありませんでした(たぶんそうです)

 

   

写真は北杜市メガソーラー    写真は熊本WF

要するに、太陽光も風力も、いつ仕事するんだかアテにならないヤツなわけで、おま
けに調子いい時はやたらテンション高く(電圧)、と思ったら次に瞬間にはどこまで
も落ち込むというような具合で、安定的な電力供給が使命の電力会社さんには、正直

つきあいきれん。 というモノだったのだろうと思われます。

ところが、世の中そう言って嫌ってばかりもいられない状況になってきて、さて何と
かこのアテにならない不安定なヤツを安定させる術はないのか?と考えたところで、

救世主=蓄電池(NAS電池やリチウムイオン電池) の登場です。

写真は参考です

 

電気自動車用の開発などで、蓄電池の電気の出し入れ性能(出し入れの時にあまり
ロスがない)が飛躍的に良くなってきて、にわかに現実味を帯びてきたということ
ですね。

要するに、太陽光も風車も、勤務時間を気にせず好きなときに発電してもらって、そ
の電力を一旦バッテリーに蓄えておいて、今度は必要なときに、非常に安定した電力
(キレイな電気:意味分かりませんか、また後日説明)として出していくという、嫌
われがちな再生可能エネルギーの本当の意味で再生させる(?)技術であります。

ちなみに宮古島では、太陽光4000KW、風力発電4000KWを、4000KW
+アルファの蓄電池で制御しているとのことです。

スマートグリッド(直訳的には、賢い送電網、でしょうか)というと、特に停電の多
米国などで、もう少しこうハイテク通信技術なんかを使って、地域ごとの電力需要を
瞬時瞬時に細かく計測して、この電力供給を細かくやっていく、という意味になりま
すが、日本は送電網がしっかりしているので「何もここまでやらんでも・・」みたい
な雰囲気ではあります。

 

でも、そう言ってタカを括っていると、携帯みたいに”ガラパゴス送電網”なんて言わ
れるのかもそれませんね、ハハハ。

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