技術者の説明責任
3月16日、またもや計画停電で今日は午後から16時までの停電予定なので午前中で終業。
・・正直仕事になりません。今は実は停電中で仕事が出来ないので、太陽光発電を
自立運転モードに切り替えてこれを書いています(これを言ってみたかった(笑))
この計画停電、協力はしますから来週からは方法の見直しをお願いしたいですね。
今日はこんな折でしたが3ヶ月も前から予約していた人間ドックへ行ってました(驚)
何もこんな時に。。と自分でも思いましたが、こんな時だから許してもらおうという
魂胆です。この病院も午後から停電の予定だったので、何だか看護師さん慌てて検査・・
いや、しっかりやってくれたと信じております。
お腹の内部圧力が上昇気味のようですが・・今日は停電のため説明は後日ということ
で、残念。
街は、やはり昨日と同様にガソリンスタンドの長蛇の列。どこでも2kmくらいの
列が出来ています。皆さん残量が深刻なのでしょうね。
それを除いては、徐々に皆さんこういう生活にも慣れてきた感もありますが、
やはり心に重くのしかかっているのが、福島の原発の状況です。あれが収束してくれ
ないと日本中落ち着くはずもなく・・
地震の当日から、関係者はおそらくほとんど寝ないで対応して頂いているんだと思い
ますが、どうも会見の内容がスッキリしない、と皆が思っていると思います。
要するに会見をする人々が、技術的な事をあんまりよくわからなくても説明をしない
といけないので、無理があると言えばおおありなんですね。
私もよく機械装置の設置工事に行きますが、我々の機械がトラブルを抱えている時と
同じようなことが起こっているんではなかろうか、と想像してます。
(うちの機械装置は原子炉積んでませんが・・現場の雰囲気的にですね)
機械の問題は、担当の技術者が現場の状況を見ながら、データで事実を確認して、発生
している事象の原因を推測したり考えたり、そしてそれをまた検証するためにまた
様々なデータを調査して、次の一手のを決めて打つ。 その結果を見てまた事実確認
をして・・のサイクルを繰り返すことになります。
だいたいの場合、全ての計測器も異常なく、データが揃っていれば誰も苦労はしない
わけで、そもそも大問題になどなっていないはず(笑)
何かが異常になっているから、ツジツマが合わないことが発生するわけで、計測データ
と言ってもセンサーが壊れてるかもしれないし、それを別の観点から調査して、
データを見て、いろいろな確度から検討していくのが技術者の仕事です。
優秀な技術者ほど現場に張り付いて、現象とデータををこの目で見ながら全神経を
集中させないといけないのですが、ここで困ったことに技術者には、そこで周囲に
「説明責任」を果たさないといけないわけです。
要するに、技術者でない方々(お役人とか政治の方々)に、「何がこうなってどうなって、
今こういう状況だからこうなります」という説明をしないといけない。
しかし、説明をしている間にも一刻も早く調べてやらなければならない対策を打ちたい、
でもだいたいの場合、そういうことに没頭させてはもらえません。
技術者でない方は、当然ですが、何が起こっているのかわかりませんから、
「何がどうなってんだか、説明くらいしろ!」と言います。これはこれで無理もない。
技術者一人で生きているわけではないですからね。
しかし、技術者は一刻を争う必死な時に「マイクロ」と「ミリ」の違いを質問されたり
すると、何も話す気がなくなるのですよ(笑)
「ミリとマイクロもわからない人に、どうなってるか説明したってわからんでしょ!」
となる。
見てきたわけじゃないけど、これは現場でよ~く発生する大きな問題です。