太陽光発電のジレンマ
震災から2週間が過ぎ、ようやく自分の足元を正視できるようになってきた気がします。
ここのところ、何故か私の周りの狭いエリアでは計画停電も実施されず、
電気をもらえるありがたさを感じつつ、少々後ろめたさ申し訳なさが入り混じる今日この頃。
神奈川県あたりではガソリンも並ばずに給油できるようになり、店には行っていませんが
パニックになるような品薄も解消されてきているような感じ。
・・・
さて、災害時の太陽光発電については、今までも何回もおはなししておりますが、
総じて「ありがたい」と思うものの、「もう少し何とかならんか・・」と思うことも
あります。今日はそのあたりのジレンマを。
ありがたい点
□関東全域で電力が不足している中、自家の太陽光発電で発電した電力は自家消費分
以上に発電した電力を電柱に戻せるので、少しでも地域の電力不足に貢献していること
になる。
□昼間なら、停電時にも「自立運転」でテレビなど最低限の電力を確保できる。
最大で1500W程度だが、テレビ(150Wくらい)やパソコン(100Wくらい)
は見られる。
□夏場には電力が足りないことは明白で、KYの大臣が値上げの発言をしていたが、
もし値上げになっても、昼間は太陽光発電で賄える部分が多いので値上げの負担が
小さい。
もう少し何とかならんか・・と思う点
■停電の時、せっかく太陽が燦々と照っていて普段なら2000Wは出ているはずで、
暖房もいけると思うのに、自立運転で専用のコンセントで1500Wしか取り出せない。
停電になった時点で、いつも通りに発電してしまうと家の分電盤を通って電気が電柱に
戻ってしまって危険なので安全上こういう仕組みになっている。また自立運転も出力が
安定しないと使えないので出力制限するようになっている。
しょうがないが、何だかもったいない感じしきり。
■当然だけど雨の日や、夜にはせっかくのシステムも発電しない。
電気を蓄えておけるバッテリーがあれば出来るのに・・
また天候が不安定な場合、急に曇って発電量が落ちると不安なので、天気の良い時
以外はパソコンは使うのが怖いのも事実。
■巨大メガソーラーと言っても扇島の太陽光発電所は、出力は合計で20メガワット。
20メガワット=2万kW。かたや福島第一原発は、6基合計で360万kW。
あらためて思う、原発の出力恐るべし。
でも全国3000万世帯のうち、120万世帯(4%)に3kWの太陽光つけたら、
360万kW。
これからの時代、薄~く広~く、いくしかないんでねの。