福島出張

4月28日(考えてみたら連休初日だった)に、当社のメンバーがもう1ヶ月も前から
震災で壊れた福島の某工場の復旧工事で出張しているので、遅ればせながら私も
現場に行ってきました。

東北道の川口JCTからずっと渋滞で、どうやら「ボランティア渋滞」ということ
だったようですが、そういえばワゴン車などに「災害救援」というステッカーを
貼ったクルマが多かったですね、福島まで静かにずっと渋滞しておりました。

高速道路は、いたるところに補修の跡があり、地震の被害が広範囲に甚大だった
ことを想像させます。まだまだ応急的な補修なので乗り心地はあまり良くありません。

距離的には250kmほどなので、いつもなら3時間半ほどで到着するところを、
この日は7時間もかかってしまい、気がつくと食事もトイレにも行かずだった
のですが、不思議なものです、文句を言う気にならない。(痩せたいんだろ:苦笑)

ようやく某ICを降りて現場に入ると、敷地内は道路に結構亀裂や段差があったり
しますが建物自体はパッと見、壊れている気配はなくやはり日本の耐震技術は凄い。

しかし、一旦工場内に入ると(クリーンルームなんです)、所狭しと置かれた装置は、
結構色々なところが曲がっていたり、どうしてこんな所が曲がったんだろう?と
思うようなところがあって、要するに建物自体が大揺れに揺れて、
30cmも離れたもの同志がぶつかって曲がっていたり、床に打ったアンカー
ブラケットがちぎれたりしています。
このクリーンルームの中には、復旧に携わる作業者の方が、たぶん200人は
下らないでしょう。

また、一見綺麗な廊下にもいきなり亀裂と段差が出現していて、毎日のように続く
余震で5階あたりのクリーンルームは立っていられないくらい揺れるとのこと・・
まだまだ厳しい現実がそこにはありました。

原発で作業している方はもちろん命がけ、しかしニュースにもならず、
こうやって日本の産業を支える工場で必死で復旧作業に当たっている人も、
また命がけ・・がんばるぞニッポン。

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