台風一過

今から約27年前、私がまだ学生だった頃のお話。

嵐のような台風が去り、気持ちのいい青空が広がった爽やかなある日、
私の友人Sが言いました。

「あ〜、こういう日を台風家族って言うんだよなぁ・・」

「・・・・?」

「ひょっとして、台風一過って言いたかったのか?」

何年経っても、台風の翌日はこの話を思い出してしまいます。
因みに、彼は日本でも有数の大企業に就職しました。

日本は大丈夫かしら(笑)?

・・・・・・

さてマスコミ報道では、巨大で猛烈なはずの台風7号は、神奈川県城ヶ島
あたりをかすめて行ったはずなのに、何故か全く暴風雨ではなかったなぁ・・

大きな被害がなくてよかったです。

そして台風家族じゃなかった台風一過の翌日、なんと気温は35℃。
快晴ではありましたが、気温が高過ぎました。

何度かお話しましたけど、結晶系太陽電池は熱に弱いです。
気温35℃でも太陽電池表面は、約70℃ありました。

1℃上がる毎に太陽電池の効率は0.5%下がって行き、
スペック上の基準である25℃に比べると、+45℃。
効率にして-22.5%。

これだけで、3000Wが2325Wになってしまいます。
そしてインバータを含めた効率損失分が-10%ほどあって、
我家の3KWシステムの実力は、最大で2100Wくらいでしょうか・・

最新の太陽電池は、その温度上昇による下げ幅の改善やら、
インバータの効率改善やら、
技術者の地味な努力の積み重ねで、5年前と比べて10%くらいは
上がっていますかね、技術の進歩は地味ですが確実に良くなっていきます。

そんなこんなで、台風一過の快晴の真夏日はさぞかし発電するだろうと
思いきや、案外5月の方が発電した・・と言う理由はそういうことでありました。

・・・・・

やっと強い日差しの太陽の季節到来かと思ったら、強い日差しで温度が
上がりすぎで発電量が落ちるなんて・・・

人生と同じ、うまいこといきまへん。

        2066w限界か!



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