ルマンを制したディーゼル

W杯は日本の敗退と共にもう忘れてしまいましたね。
早く松井の怪我が治って復帰しないかなぁ・・もう頼みはそれだけだ(笑)

・・・・
これは言わせてもらいたいネタです。

今年のルマン24時間レース、日本勢は全然パッとしなかったのであまり
ニュースになっておりませんが、
実は私個人的には「超サプライズ=少し感動」の結果でありました。

何がって、優勝したのアウディのエンジンは、直噴ターボ・ディーゼル!

レースらしいレースでディーゼルが優勝したのは初めてでしょう。
5.5リッター直噴ターボディーゼルエンジンは、650馬力だそうで、なんと2個の
パティキュレート・フィルター(すすを除去するフィルター)付き。

元ディーゼルエンジンのエンジニアとしては(それも直噴ターボディーゼルやってた)
ちょっと感慨深いです。

次代の動力源として日本ではハイブリッド、欧州ではディーゼルが主流になるんだ
と言ってきましたが、アウディは見事にそれを証明しました。

エラそうに言いますけど、これは20年前に私もある程度予測していたことで、
(まあ言ったモン勝ちですが・・)

ディーゼルはガソリンエンジンと違って、極低速から燃料たくさん吹いて
トルクを出すことが出来るので、低速域からガソリンエンジンの倍のトルクを
出してギヤ比をうまく設定すれば、ガソリンエンジン半分の回転数でクルマを
走らすことが出来る。

そうすれば燃焼効率の良さと、回転数が半分にできることで燃費はガソリンに
比べて半分くらいにはなるんじゃないか、と。
こりゃあいけると思ったのですが、当時はまだこのススを取るフィルターが
なくて倍のトルクは出せなかった・・・それで泣く泣く断念した経緯があります。

20年の歳月を経て、ディーゼルのススを取るフィルターはモノになり、
それがディーゼルを勝たせたわけです・・

このアウディは、レース中ガソリンエンジンの半分の回転数で走るので、
実に静かで(!)、燃費が良く(ピットインも少ない)、回転数が低いので
耐久性も良く、ドライバーが疲れない・・

こういうやり方もあるのです。
もう日本ではそんな研究してる人も少なくなったんでしょうね、

何度も言いますが、ドイツ人はものごとやり続けるスパンが長い!
日本人がパッと諦めることを、何十年もかかってモノにしてくる・・

そうだ、日本のサッカーもあと100年くらいの長い目で見ないとアカンわけだ。



           TDIはターボディーゼルの意











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