朝霞浄水場
東京都の朝霞浄水場を見学してきました。
朝霞浄水場は、埼玉県朝霞市にありますが、東京都水道局なので
東京の上水道工場として機能しています。
何が凄いのかと言うと、2点。
1.太陽光発電システム
ろ過池の覆がい(覆いのことです)に太陽電池を設置してあり、
その規模1200KW! ろ過池への異物混入を防ぐ意味での覆いの
スペースを太陽電池で有効利用しようという計画です。
1200KWと言えば、一般家庭400件分、10m×18mの大きさの
ろ過池72池分という見たこともない規模の太陽光発電システムです。
浄水場は平面的に非常に大きなスペースを必要とするので、
その有効利用として規模と言いアイデアと言い非常に感心するシステム
です。隣接するビルの屋上から見る光景は、感動ものであります。
2.高度浄水施設
実は東京の水道水は非常においしい、らしい。
この朝霞浄水場には、平成16年に「高度浄水施設」が完成して、
ここでは巨大なオゾン発生装置があり、オゾンの強力な酸化力により
カビ臭原因物質を分解して、強力な殺菌効果を出しています。
これで終わりかと思えば、またその後に活性炭を通過させ、通常の浄水
処理では除去できない溶解性有機物を分解して行くそうで、
試飲させて頂きましたが、カルキ臭など全くせず下手なミネラルウォータ
より確実においしい水が出来ていました。
水道水の質が云々・・などと色々言う人がいますが、いや全くレベル
高いと認識新たです。
一見何気ないビルですが、中身は水路が縦横無尽に配置され、
オゾン発生装置、オゾン接触池、活性炭吸着池と、さながら
「うまい水作りの要塞」だったのです。
技術の進歩は、色々な分野で我々のの生活水準を向上させています。
こういう所を見学すると、日本社会の質の高さ、奥行きの深さがはっきり認識
できて非常に面白かったですねー。
なにやらこの感想、貼ってあった遠足の小学生の感想文と、
ほとんど同じだわ(苦笑)