太陽電池の動向:業界講演
最近の野球選手は、なんであんなに泣くんだ?
まあ、感極まってとか、悔しくてとか、いろいろあるだろうけど、私みたいな
オヤジの感覚から言えば、人前でそんなに泣くんじゃねー、と思ってしまう。
観客も観客で、そんな大した話でもないのにすぐ 「感動をありがとう!」
なんて書くもんだから、選手も観客も、皆そんなに、泣きたい、泣かしたい、
のかね?(笑)
まあいいんだけども、大リーグのように、自打球思い切りスネに当てても、
「オレは痛くなんかねーよ」と我慢して平然としている姿の方がグッとくる。
と、落合監督が泣き崩れた日に、
ご当地名古屋でドラゴンズとは関係のない業界講演を聞いてきました。
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1.2005年の太陽電池・世界需要
2005年度、太陽電池は全世界で約1300MW程度であったらしい。
そのうち、ドイツが約600MWで世界一、わが日本が約300MW、
あとはその他の欧州、米国等で残りの400MWというところか。
2.2006年は?
ここ数年、フィードイン・タリフ政策で自然エネルギーの売電価格を
大幅に上げ爆発的な伸びを見せていたドイツ市場は、
売電価格を年々5%ずつ下げていくことになって、従来の勢いを
失いつつある様子。
それに変わってフィードイン・タリフで期待されているスペインやイタリアは、
さすがラテン系、なかなか政府の承認がおりずに遅れ気味で(苦笑)
タイも政策では200MW導入の予定でしたがクーデターで先行不明、
慢性的な電力不足と環境問題深刻化で太陽電池導入を表明して
いる中国は、やはり成長に政策追いつかず補助金未定のまま・・
ありゃりゃ、というわけで、日本も含めて2006年度もほぼ横ばいのようです。
3.将来的には?
ここ数年深刻だったシリコン材料不足に関しては、現在世界中の
シリコン材料メーカの設備投資が落ち着く2008年度にならないと
需要と供給(今は需要過多)のギャップは解消されないようです。
シリコン材料の受給ギャップが埋まる2008年から、また生産も伸び始め、
2010年には世界全体では、現在の2倍以上となる3000MWとなる、
というのが業界関係者の一致した見方。
現在は、シャープをはじめとする日本メーカの独壇場でありますが、
この将来産業に対して、ドイツ、アメリカのメーカも猛追を見せており、
そしてまたいつものように、
韓国、台湾の三星、LG、チーメイ、エイサー、そして中国のSUN-TECH
など、アジアメーカも恐ろしい勢いで日本を追いかけてきています。
かつて、日本の独壇場であった半導体や液晶といった産業が、
ことごとくアジア勢にも優位を持っていかれているように、
この太陽電池産業も同じ轍を踏むのでしょうか・・
さあ、日本男児よ、泣いてばっかりいる場合じゃないんじゃねーか?
何の世界も、喰うか喰われるかなんだぜ。
そういう世界を少しは見てこい!(誰に言ってんだ(笑))