技術の進歩で幸せになったか?
今日は仕事で名古屋日帰り。
クルマにはナビがついてて、到着時間も大凡わかるし、
連絡は携帯が使えるし、メールだって携帯電話でチェック出来る。
おまけにナビゲーションには、どこが渋滞してるなんて情報まで
正確にわかるときてる・・
なんと便利な世の中か。
そういえば、私が社会人になった25年前(四半世紀前か・・(笑))
携帯電話なんてSF映画の小道具だったから、待ち合わせの遅刻は絶対不可。
渋滞かなんかで遅れそうになると、脂汗が出ていたものだ。
時間が厳しい時ほど渋滞してて、手にした道路マップで行くべき道はわかるけど、
そもそも今、どこ走ってるかがわからないのだよ。
パソコンなんて見たことはあったけど、ちょっとしたオタクが触るもので
何に使うのか理解不能だったし、インターネットって言葉もなかったから
メールなんて想像もつかなかった。
(インターネットは未だによく原理が理解できないんだけど・・)
だいいち、ファックスどころか、あの紙テープに出てくるテレックスがカッコよかった。
(ファックスは入社2年目には広まったけど、送るのに課長印が必要だったはず(笑)
実験データの整理はプログラム電卓でやるものだったし、
グラフは”くもがた定規”で引くもんだから、鉛筆の具合で結果は
どうにでも見せられた(ハハハ)
パソコンは職場にはなくて、1台100万円もするオアシス”ワープロ”が、
エアコンつきのコンピュータルームに来た時は感動したっけ・・
そもそも、コピーといえば”青焼き”だったのだ!
今のコピーは当時”ゼロックス”と呼んでいて、これまた高価で課長印だ(笑)
全く今思い出すと、何とまあ進歩したんだろうと感慨深い。
まあ電車、バスは今と変わらずあったし、テレビも今同様くだらない番組も
すでにあった(ひょうきん族なんて今以上にくだらなくて毎週見た)
進歩したのは所謂「情報通信系」か。
・・・
進歩して何でもパソコンや携帯電話で処理することになって、
昔10人でやってた仕事を3人で出来るかもしれないけど、同じ人数なら
やる仕事の量は増えて、仕事が増えなきゃ人数が減ってて・・
昔が面倒でどうしようもなくて、今が便利でサイコーかと言われれば
?? 果たしてどうなんだろう、と思ってしまう。
技術の進歩=人間の幸せとは限らないということかあ・・
と考えてるあいだに、ナビの予言した時間通りに帰宅して、なんだか複雑な心境。