プリウスの冬は寒い

何だかやっと冬らしく寒い。

どうもこの季節、燃費は悪いわ、室内はうすら寒いわ、で私的評点が下がってくる
プリウス。( いつもは19km/L、冬場で15km/Lくらいかなぁ・・まあ十分いいけど )

おまけに購入後丸2年、4万kmを走りこんでくると、なーんだかタイヤもへたり気味
で乗り心地のわりィのなんのって、ただでさえ下がり気味の評点に追い討ちだ。

乗り心地の悪いのは、ハイブリッドのせいなんかじゃなくてクルマ作りそのものの
問題だけど、はっきり言って、ありゃチトひどい・・笑えない。


このコーナーで何度か説明した暖房問題は、皆が不安な耐久性以外の項目で
言えば、このハイブリッド・システムの最大の問題だ(大げさか)と思う。


簡単に何故かを説明すると・・きっと簡単じゃないけど(笑)・・

プリウスは、燃費のために、出来るだけエンジンは停めていたいのだ。
だから夏のエアコンは電動インバータ・エアコンにして大成功。

冬もこの電動コンプレッサーを使ってヒートポンプ式にしたかったんだけど、
自動車は使用環境が厳しく、マイナス30℃でも使われるわけで、

そんな温度で暖房用に使える冷媒がない。

で、しょーがないから暖房は昔ながらにエンジン冷却水の熱をもらうことにした。

すると、

コイツ、寒いときはオレに黙ってエンジンかけるのだ。

まあその時は発電してバッテリに電気を貯めてんだから、無駄と言っちゃ失礼
だけど、冬はバッテリーいつも満タン気味なとこを見ればやっぱり無駄なんだろう。

コンピュータは室内温度が設定温度を何とかキープできるように、
時々エンジンをかけて水温を上げる。
上がったらエンジン停める、停めてると寒くなる、またエンジンかけて水温上げる
・・を繰り返す。

制御上は、「エンジンはできるだけかけない」が基本だから、どーしても
「うすら寒く」なるし、無駄にエンジンかけるので「燃費悪い」になる。

元々内燃機関のエンジンは、どうしても排気や冷却水に熱を捨てているので、
今まで暖房といえば、それを拾うだけでタダで出来た。
このハイブリッドは、捨てるもの減らしていったら寒くなっちゃった。

あらら・・


世界市場で考えると、欧州や北部アメリカは日本より総じて気温が低い。

信号があんまりなくて走行速度が高いところとか、
街中だけど寒くて暖房はガンガンにかけておくとことか、
そういう場面ではハイブリッドの燃費の優位差は縮まってくるから、
これはトヨタにとっても大問題のはずなのだ。


極寒で使えるヒートポンプ用冷媒を発明するか、
床暖房みたいに電気式シートヒーター主体にするか、
冷却水だけじゃなくて排気からも熱もらうか、
ガラスを空気層入り二重ガラスにして断熱性上げるか、
標準装備で、ひざ掛け毛布つけるか、
心温まる人をいつも横に乗せておくか、


これを解決する特許取れば、ビル・ゲイツ・・は無理でも、あの中村教授にはなれる
・・・かも。


7 Comments

  1. trybeer

    ありがとうございます。
    ここ数年の太陽光バブルで異常に時間がなくなり、
    それを言い訳に更新をサボっておりましたら、
    「ヤツは高倉健と共に死んだらしい」などという風評が立ち始めました。
    まだ生きていますので、ぼちぼちまた始めようと思っております。
    またたまにお越しいただければ幸いです。

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