エルニーニョ2
例の”あるある”ネタですが、
テレビで少し放送するだけでこれだけの人間が、皆同じようにスーパーマーケットに
走り、毎食言われるままに納豆を食べるというのは、自分を含めてどんな国民なん
だろうと、ちょっと不思議に思う事がありますね(笑)
従順な国民性と言うべきか、ものの考え方、感じ方が均質といおうか・・
「これだ」と言えば雪崩のようにワァーッとそれに飛びつき、ウソだとわかれば
これまた1万人以上が苦情を言うなんて、なんてマメな・・(失礼)
人気者も同じく、上げる時はどこまでも上げ、ちょっとなんか出てくるとボロクソに
こき下ろす社会のイジメ体質もあるなぁ・・
常々、もう少し自分でモノを考えて、冷静に検証して、自分の責任で行動するよう
なクセ、つけたいもんだと思います。
・・・・・・
さて、自分で検証するシリーズ(?)エルニーニョ2。
いつもは赤道周りの太平洋では、インドネシアあたりの西側で海水温度は高くて、
南米ペルー沖あたりの海水温が低い。同じ赤道直下でも海水温度差は5℃にもなる。
海水温度が高いところでは、水分の蒸発が活発になるので上昇気流が発生しやすく
上昇気流の起こるところでは低気圧となる。
すなわち太平洋の西側では低気圧、海水温度の低い太平洋の東側のペルー沖で
は高気圧となる。
すると、太平洋の赤道上ではペルー沖の高気圧側から、インドネシアの低気圧に
向けて風が吹く。この東風を貿易風と呼ぶ。
・・・VWのパサートとは、この貿易風のことです・・・
この貿易風は、太平洋の表面の海水を西側に押すことになり、インドネシア側の
暖水を西側に押しやり、その反動でペルー沖には海底からの冷たい海水を対流
させることになる。
ところが、何故かペルー沖の海水温度がクリスマス付近の一ヶ月を過ぎても高い
ままになる時があって(この現象をエルニーニョ現象という)、そうなると
ペルー沖の高気圧とインドネシア側の低気圧の差が少なくなるので、その気圧差で
吹いていた東からの貿易風が弱まってしまう。
貿易風が弱まると、表面の海水を西側に押していた力が弱まることになって、
インドネシア側に溜まっていた表面の暖水が、いつもより東側に広がってくる。
赤道付近の太平洋の海水温分布が、このようにいつもより東側に温度が高いゾーン
が広がってくることこそ、今問題の異常気象の原因とされているわけだ。
絵はいずれも気象庁のHPよりお借りしました。
・・・さらにつづく。